【多摩産材の家づくり】- Part3 〈高温乾燥と中低温乾燥〉
高温乾燥と中低温乾燥
木材の乾燥で一般的なのは、120℃以上の温度で乾燥させる「高温乾燥」です。高温乾燥では、木材を早く乾かすことができ経済的ですが、高温乾燥した木材は、急激に乾燥させられるため、「内部割れ」を起こす可能性が有り、そうなると強度にも問題が出てきます。 また、木材は高温で乾燥させると細胞が変性して壊れてしまい、木材が持っている精油成分を溶出させてしまいます。
このいわゆる「精油成分」が住宅において重要な様々な働きをしてくれるのです。
マイホームパートナーでは無垢材を40度~70度で「中低温乾燥」した木材(一部は自然乾燥も併用)を使用しています。
この乾燥温度の違いは木材にどのような影響を与えるのでしょうか。まず見た目です。
高温乾燥材の方は、高温で一気に乾燥するので、まず周りが先に固まってしまい、内部割れが生じています。色は少し茶色っぽくなっています。一方中低温乾燥材の方はじっくり時間をかけて内部まで同じように乾燥させるので、内部割れは無く、色も本来の木の色を保っています。
次に香りはどうでしょうか。高温乾燥材は、鼻にツンとくる、酸っぱいような、焦げ臭いような臭いです。中低温乾燥材は木(写真は檜)の良い香りがします。当社の建物を建築している現場は、いつ行っても胸の空くような木の香が漂っています。現場の前を通り掛かった方から「木の良い香りがしますね」と言われることもあります。また住み始めてからも、この香りは続きます。高温乾燥の木材を使った家では、こんなことは無いのかもしれませんね。
中低温乾燥は時間はかかりますが、じっくり乾燥を行うことで、自然の木の香りや色艶、その成分を失いません。そして住宅になってからも、木の持つ調湿作用や殺菌作用・リラックス効果といった、人の健康にとって良い働きを失うこと無く発揮してくれるのです。
多摩産材で創るこだわりの健康住宅
マイホームパートナーで使う木材は、創業当初からの仕入れ元である「沖倉製材所」で、長年の経験と目利きをを持った木のプロが、原木市場で丸太を選ぶことから始まり、適材適所に使って製材し、じっくりと乾燥させ、一本一本検査して強度や含水率などを刻印して出荷された、安心の木材です。
当社では、構造材として、柱・梁類だけでなく、間柱・筋交い・垂木・野地板に至るまで、多摩産材の杉・桧を使用しています。また内装材にも無垢材を使用しています。
無垢材の家を建てるならマイホームパートナー
マイホームパートナーでは毎週、『まいにち相談室』を受付中です。
平日の10:00〜16:00(水曜日を除く)にて、新築、建て替えに関する様々なご相談をして頂けます。
ウッドショックで計画が進んでいない方、お困りの方など、健康的な素材とは何か? 木材の適材適所の活かし方は? 技術、機能的な 住宅とは? ワークスペースのリフォーム、水廻りのリフォーム、etc・・・
もちろん新築のご計画の方、資金計画のご心配な方も、住まいのお困り事なら何でも対応させていただきます。お気軽にお立ち寄り下さい。