国立市は関東トップ20に入る住みやすい街!妊娠から子どもの高校卒業までの子育て支援をまとめて紹介
国立市は、東京都多摩地域の中部に位置する街です。人口は約75,000人で、市内ではJR中央東線と南武線が運行しています。都心までは電車で約1時間とアクセスも良く、首都圏のベッドタウンとしても人気です。
子どもがいる家庭の方や将来子どもの持ちたいと考えている方は、生活の拠点としての周辺環境だけでなく、子育てのしやすさも気になることでしょう。そこで本記事では、国立市の子育て支援について詳しく解説します。
国立市ってどんな街?子育てのしやすさを紹介!
東洋経済ONLINEで公開されている「住みよさランキング2023」では、国立市は関東編で19位にランクインしました。項目別だと富裕度の順位が高めの結果になっており、経済的なゆとりがある方が多く在住していることが伺えます。
市内には学校が点在しており、難関大学として知られている一橋大学のほか、桐朋中学校・桐朋高等学校や東京都立国立高等学校、国立音楽大学附属中学校・高等学校など、教育に力を入れている教育機関が集まっています。
「学生の街」と言っても過言ではない国立市では、子どもが幼いときからのびのびと成長できるような施策もたくさん展開しています。子ども連れで出かけやすいよう、授乳やおむつ替えができるスペースを拡充させる「赤ちゃん・ふらっと」事業もそのうちの1つです。2024年3月時点では児童館・病院・カフェなど市内18カ所の施設で利用でき、子どもと一緒に外出しやすい環境を整えています。
出典:東洋経済ONLINE|「住みよさランキング2023」関東編トップ100
出典:国立市|赤ちゃん・ふらっと事業(授乳室・おむつ替えスペース)
令和5年4月に新オープン!くにたち未来共創拠点矢川プラスを利用してみよう
国立市は令和5年4月に、子どもや保護者の交流の場として「くにたち未来共創拠点 矢川プラス」を新たにオープンしました。子どもが遊べるネット遊具、0歳から幼児までの親子が利用できる「ここすきひろば」、読書や学習に使える「スタディコーナー」など、子どもが喜ぶさまざまな設備を備えています。
2階には授乳室、おむつ替えスペース、子ども用トイレも設置しており、幼い子どもと一緒でも気軽に利用することが可能です。不定期で、子ども向けのイベントや子育てに関する相談会・講座なども開催しています。
館内にはスタジオや多目的ルームもあるので、習い事でも活用できるかもしれませんね。屋外には芝生広場もあり、子ども連れのお出かけスポットとしておすすめの施設です。
母親の健康管理を妊娠中からサポート!国立市の健康診査について解説
子どもを授かると、母親の身体にはさまざまな変化が訪れます。国立市では母親の健康に加え、子どもの成長具合を確認する健康診査を実施しています。市が指定している健康診査であれば、費用の一部を公費負担で受診することが可能です。国立市が実施している母親を対象とした健康診査の情報を、下の表にまとめてみました。
健診名 | 健診内容 | 受診時期の目安 |
---|---|---|
妊婦健康診査 | 問診、診察、身体測定、尿検査など | 妊婦健康診査受診票を参照 |
妊婦歯科健康診査 | 虫歯や歯肉などの確認 | 安定期(妊娠16~27週) |
産婦健康診査 | 尿検査、血圧測定、個別相談 | 個別に通知 |
妊婦健康診査の助成を受けるには、あらかじめ母子健康手帳を取得しておく必要があります。妊娠が分かったらなるべく早く妊娠届を提出し、母子健康手帳を交付してもらいましょう。
表に掲載している健診以外にも、必要なら血液検査・子宮頸がん検診・超音波検査なども受けられます。積極的に国立市の健康診査の助成を活用して、出産前後の健康の不安を少しでも多く取り除きましょう。
出典:国立市|妊婦健康診査・妊婦歯科健康診査
出典:国立市|母親・乳幼児の健診
出典:厚生労働省|妊婦健診
国立市では定期的な健康診査や予防接種で子どもの成長をチェックできる
生まれたばかりのフニャフニャの赤ちゃんは、とてもかわいいですよね。大切な子どもの健康を守るため、国立市では乳幼児を対象とした健康診査や予防接種を実施しています。市が指定しているものなら、受診費用の一部を助成してもらえますよ。子どもを対象とした健康診査と予防接種は、以下の表の通りです。
健診名 | 内容 | |
---|---|---|
健康診査 | 3~4ヶ月児健康診査 | 予診、計測、個別相談など |
6~7ヶ月児健康診査 | ||
9~10ヶ月児健康診査 | ||
1歳6ヶ月児健康診査 | ||
3歳児健康診査健康診査 | ||
2歳児歯科健康診査 | 予診、歯科健診 | |
新生児聴覚検査 | 眠っている赤ちゃんに小さな音を聞かせ、脳の反応を計測する | |
予防接種 | 小児の肺炎球菌、麻しん風しん、水ぼうそう、日本脳炎など |
健康診査も予防接種も、受診時期が近づいたら国立市から通知が送られます。指定された日時の都合が合わないときは変更にも応じてもらえるので、通知が届いたら早めに確認しましょう。
表に掲載した健診以外にも、希望者は乳幼児発達健診・乳幼児経過観察健診・歯科予防処置(フッ素塗布)などを受けられます。子どもを健やかに育てるため、気になる健診があればぜひ受診してみてくださいね。
出典:国立市|母親・乳幼児の健診
出典:国立市|新生児聴覚検査費用一部助成のお知らせ
出典:国立市|こどもの定期予防接種
子どもの誕生と成長を喜ぶ国立市のプレゼント事業を紹介
国立市では、「国立市みらい応援給付金事業」と銘打って、子どもを妊娠・出産した方を対象としたプレゼント事業を展開しています。プレゼントの内容は、子ども商品券やポイントなど事業によって異なります。国立市で実施しているプレゼント事業を、以下の表にまとめてみました。
もらえるタイミング | 内容 |
---|---|
妊婦面談時 | ポイント交換ギフト:5万円相当 子ども商品券:1万円分 |
赤ちゃん訪問時 | ポイント交換ギフト:10万円相当 |
表に掲載しているプレゼント以外にも、子どもが1歳の誕生日を迎えると「ファーストバースデーサポート」としてこども商品券が贈られます。こども商品券の金額は、第1子が1万円分、第2子が2万円分、第3子以降は3万円分です。
どのプレゼントも、もらうには申請書やアンケートの提出が求められます。10万円以上に相当するポイントや商品券がもらえるプレゼント事業を、見逃さないようにしましょう!
出典:国立市|国立市子育て世帯伴走型支援事業(国立市みらい応援給付金事業)
出典:国立市|ファーストバースデーサポート事業
初めての子育ての不安を解消できる国立市の育児講座
国立市では、子育ての基礎を学べる育児講座を開講しています。初めて育児をする方でも赤ちゃんがいる生活をイメージし、具体的にどのような行動を取れば良いのか分かるようになるので、ぜひ活用してみてください。国立市が実施している主な子育て講座は、以下の2つです。
講座名 | 対象者 | 内容 |
---|---|---|
ウェルカム赤ちゃん教室 (2日間開催) | 初めてママ・パパになる人 | 妊娠中の食生活、母子の歯科衛生、沐浴体験など |
離乳食講座・フェア | おおむね5~6ヶ月の子どもがいる保護者 | 離乳食の進め方に関する講話 |
どちらの講座も、受講するには事前申込が必要です。受講したいときは、子育て支援課子ども保健・発達支援係(保健センター内)まで電話で申し込みましょう。
子育て講座の開講以外にも、国立市では公式YouTubeチャンネルで、離乳食の作り方や沐浴の仕方といった子育てのノウハウも発信しています。講座の予習・復習や、子育てで実践するときに参照するのもおすすめですよ。
出典:国立市|ウェルカム赤ちゃん教室(2日間コース)
出典:国立市|離乳食講座・フェア
国立市では産後間もない家庭の様子を定期的に確認する訪問事業を実施
国立市では、赤ちゃんが生まれた家庭をサポートするための訪問事業を実施しています。保健師・助産師・看護師などの専門家や、市が認定したサポーターが自宅を訪れ、子どもの様子や保護者の心身の健康などをチェックします。家事を手伝ってもらえるものもあるので、積極的に活用してみましょう。国立市で実施している訪問事業の種類と内容は、下の表の通りです。
事業名 | 対象者 | 内容 |
---|---|---|
育児支援サポーター派遣事業 | 妊娠中~産後1年(多胎児は2年)の間で、家事・育児のサポートが必要な方 | 市の認定を受けたサポーターが、家事や育児を手伝う |
産後ケア事業 | 国立市に住民登録があり、産後疲れや育児に不安を感じている方 | 授乳相談、赤ちゃんの沐浴、保護者の休養の確保、育児相談など |
新生児訪問 | 生後60日までの赤ちゃんと、その保護者 | 赤ちゃんの体重測定・発育チェック、子育て相談、子育て支援に関する情報提供 |
こんにちは赤ちゃん訪問事業 | 生後4ヶ月かでの乳児がいるすべての家庭 | 保健師・助産師・看護師が自宅を訪問し、子育て相談や子育て |
産後ケア事業は、1日のうち数時間利用できるものと、1泊2日で利用できるものの2種類あります。1回につき1,000~6,000円の料金がかかるのに加え、利用回数の上限も設定されているので、計画的に申し込みましょう。
出典:国立市|育児支援サポーター派遣事業
出典:国立市|産後ケア事業
出典:国立市|新生児訪問
出典:国立市|こんにちは赤ちゃん訪問事業
急用や疲れたときに頼れる!国立市の一時預かり事業について
子育てをしていると、冠婚葬祭・病気・介護や育児疲れのため、子どもの面倒を見るのが難しくなる場面もあるでしょう。国立市では急用ができたときやリフレッシュしたいときに使える、一時預かり事業を展開しています。対象者やサポートの内容は、以下の表の通りです。
事業名 | 対象者 | 内容 |
---|---|---|
子どもショートステイ事業(宿泊型) | 2歳~中学生 | 食事の提供、身の回りの世話、通園・通学のサポート |
子どもショートステイ事業(日帰り型) | 食事の提供、身の回りの世話 | |
一時保育 | 満1歳~就学前 ※保育所等に在籍している子どもは利用不可 | 一時保育、在宅支援、病児保育など施設により異なる |
どの事業も、1回(泊)の利用につき数千円程度の費用がかかります。子どもショートステイ事業は国立市が委託する「ショートステイホーム・おひさま」、一時保育は市内各所にある保育園等で利用することが可能です。必要なときは遠慮なく一時預かり事業に申し込み、保護者の負担軽減を試みましょう!
出典:国立市|子どもショートステイ
出典:国立市|一時保育
国立市の待機児童数は減少傾向|幼稚園・保育園事情を紹介
令和元年10月に幼児教育・保育の無償化がスタートしたのに伴い、国立市にある一部の幼稚園や認定こども園などでも、3~5歳児のクラスの子どもの利用料が無料になりました。住民税非課税世帯なら、0~2歳児のクラスも無料です。
国立市内にある保育施設は、2024年3月時点では全部で24カ所です。特に多いのは認定保育所で、市内に18カ所あります。国立市の待機児童は減少傾向にあり、令和5年4月時点では対象者3012人に対し、待機児童数は15人でした。少しずつ準備を進めれば、ほとんどの場合は保育施設が利用できると考えて良いでしょう。
保育施設とは別に、0~2歳の子どもは「家庭的保育事業」を利用することも可能です。市の認定を受けた人が、少人数の環境で保護者の代わりに子どもを見守ります。家庭の状況や子どもの様子を見ながら、それぞれに合った保育サービスを利用してみてください。
出典:国立市|幼児教育・保育無償化の確認施設について
出典:国立市|市内保育施設紹介
出典:国立市|待機児童解消対策について
出典:国立市|家庭的保育事業
出典:こども家庭庁|幼児教育・保育の無償化
国立市では小学生以上の子どもの居場所も提供|学童保育所や児童館について
子どもが小学校に入学すると、仕事を始める保護者もいるでしょう。それに子どもも小学生になると、放課後は友達と遊ぶ機会も増えるはずです。国立市では、小学生以上の子どもの居場所を市内各所で提供しています。主な施設・事業は、以下の表の通りです。
施設・事業名 | 内容 | 対象者 |
---|---|---|
学童保育所 | 学校の授業終了後、保護者の就労等が理由で自宅で過ごすのが難しい子どもに、遊びや生活の場を提供 | 小学生 |
ほうかごキッズ | 市内の小学校で、放課後に校庭の解放や子ども教室を実施 | 小学生 |
児童館 | 友達同士の遊び場・憩いの場を提供 | 0~18歳の子ども |
国立市には、市内3カ所に児童館があります。西児童館では中高生だけが使える「中高生タイム」も設けているので、授業や部活終わりの学生も立ち寄れるでしょう。学校が終わった後も、大人の目があるところで子どもが過ごせる環境を整えているのも国立市の子育て支援の魅力です。
出典:国立市|学童保育所について
出典:国立市|「ほうかごキッズ」とは?
出典:国立市|児童館
LINEからでも利用できる!国立市が設置している子育て相談の窓口
子育てをしていると、講座や育児本だけでは解決できない悩みを持つ場面があるかもしれません。国立市には子育て相談ができる窓口がいくつも設けられており、相談内容に応じて柔軟な回答を受け取ることが可能です。国立市にある主な相談窓口を、下の表にまとめてみました。
所在地 | 窓口名 | 相談できる内容 |
---|---|---|
保健センター | 育児相談 | 乳幼児や母親の健康、歯みがき相談、身体測定 |
子ども発達相談 | 視線が合いづらい、名前を呼んでも反応しない等、子どもの発達に関する事柄 | |
子ども家庭支援センター | 子ども・子育てなんでも相談 | 保護者:子育てに関する悩み全般 子ども:家庭での疎外感、親からたたかれる等 |
親子のための相談LINE | 子育てに関する悩みや困りごと |
保健センターの相談窓口を利用する際は、事前予約が必要です。子どもの成長や健康を詳しく知りたいときは「育児相談」、なんとなく気になることがあるときは「親子のための相談LINE」のように、状況に応じて使い分けるのも良いでしょう。
出典:国立市|育児に関する相談
出典:国立市|子ども発達相談
出典:国立市|子ども・子育てなんでも相談
出典:国立市|親子のための相談LINE
国立市は高校卒業まで子育てを資金面からもサポート|給付金・助成金制度を紹介
食費・教育費・洋服代など、子育てにはたくさんのお金がかかります。国立市では高校卒業まで資金面からも育児をサポートしており、子どもがいる家庭の経済面での負担軽減に効果が期待できます。国立市で実施している主な給付金・助成金制度を、以下の表にまとめてみました。
制度名 | 対象者 | 金額 |
---|---|---|
児童手当・特例給付 | 中学校修了前までの子どもがいる家庭 | 月額0~15,000円 ※所得や子どもの年齢などにより異なる |
こども医療費助成制度 | 0~18歳の児童がいる家庭 | 医療保険の自己負担分と入院時食事療養標準負担額を助成 |
ほかにも、ひとり親家庭を対象とした「児童扶養手当」、20歳未満の障害がある子どもがいる家庭を対象とした「特別児童扶養手当」など、さまざまな給付金・助成金制度を設けています。詳しくは国立市役所の子育て支援係まで問い合わせ、利用できそうな制度があれば申し込んでみてくださいね。
出典:国立市|児童手当・特例給付
出典:国立市|こども医療費助成制度
出典:国立市|児童扶養手当
出典:国立市|特別児童扶養手当
国立市は子育てしやすい環境の向上のため継続的に進化している街!
国立市は、関東でトップ20にランクインするほど住み心地がよい街です。令和5年4月には新たな施設「くにたち未来共創拠点 矢川プラス」がオープンし、子育てのしやすさを向上させるため、継続的に進化していることが伺えます。
市内には学校も充実しており、もしかすると子どもの保育施設への入園から社会人になるまでずっと国立市を拠点に生活できるかもしれません。都心へのアクセスも良く、保護者の通勤のしやすさを兼ね備えている点も魅力です。子育てをするときは、国立市でマイホームを手に入れてみてはいかがでしょうか。
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