1月の東京十二木【檜(ひのき)】
東京十二木の十二樹種
1月 檜:ひのき
ヒノキ材の強度は伐採後徐々に増加、300年後に最も高い強度を示し、1000年後に伐採時の強度に戻ると言われています。現存する世界最古の五重塔として知られる法隆寺の塔(607年建造)にはヒノキが使われています。長期間強度を保ち続けるヒノキの特性が、このような歴史的建造物を支えているのです。
ヒノキが今も好んで建築材料として使用されるのは、このような強度特性の他にも、色が白く光沢があること、加工が容易な上に緻密で狂いが少ないこと、耐水性や耐朽性に富んでいること、日本人好みの強い芳香を長期にわたって発すること、などに因るものではないでしょうか。
近年では、人の身体や環境に良い影響を与える自然素材の働きが再注目されるようになり、これとともにヒノキの成分からは次のような効果が得られることがわかってきました。
◆抗菌効果
ヒノキに含まれるαカジノールという成分からは、木材を腐らせる腐朽菌(ふきゅうきん)の繁殖を抑える効果が発見されています。αカジノール はヒノキ独特の香りのもとになる成分です。
◆防虫効果
ヒノキの成分にはダニやシロアリを防ぐ効果があります。ヒノキの木屑の中ではダニが死滅することが実験により確かめられています。カーペットの下に置く防ダニシートにはヒノキ精油が使われているものもあります。
◆消臭効果
ヒノキ精油によってアンモニア臭を消す実験により、ヒノキの消臭効果が実証されています。ヒノキ精油の消臭率は97%と驚きの数字を見せています。
◆リラックス効果
ヒノキの香りにはリラックス効果があることが報告されています。ヒノキに含まれる香り成分αピネンを吸入すると、副交感神経系が優位となり、生理的リラックスがもたらされることが実証されています。また「ヒノキ天然乾燥チップと人の脳の関係について」の研究では、ヒノキ材を120℃で熱処理した人工乾燥チップと、香りの強く残る天然乾燥チップ、それぞれの匂いを嗅いだときの脳の前頭前野の活動を調べています。その結果、天然乾燥チップの匂いを嗅ぐと、前頭前野の活動は沈静化しリラックスすることがわかりました。
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