コンパクトな街でじっくり子育て 昭島市の子育て支援情報をまとめて紹介!

東京都の多摩地域中部に位置する昭島市。東京都心の新宿駅へは電車で約35分、東京駅へは最短約1時間でアクセスでき、通勤・通学に便利な街です。都市部へのアクセスの良さを備えながらも、南部には多摩川が流れ、北部と東部にはゴルフ場や公園があり、自然とも触れ合えます。

子育て世帯にとっては、立地や環境に加え、自治体が行っている子育て支援も気になることでしょう。そこで今回は、昭島市の子育て支援情報をまとめて紹介します。調査を進めると、昭島市ではコンパクトな街で、じっくり丁寧に子育てができることがわかってきました。

東京都のほぼど真ん中!昭島市ってどんな街?

昭島市は、東京都のほぼど真ん中にある人口11万人程の街です。JR五日市線・青梅線を境に、北部は団地・ゴルフ場・工場など、南部は住宅街が多くの面積を占めています。

行政からの子育て支援は主に、子育て世代包括支援センター、子ども家庭支援センター、児童センターが対応しています。それぞれの活動内容を、以下の表に簡単にまとめてみました。

施設名活動内容・施設概要
子育て世代包括支援センター育児SOS相談
健診・予防接種
子育て教室
など
子ども家庭支援センター0歳から18歳未満の子育て相談
ショートステイ
育児講座
など
児童センター幼児プレイコーナー
小学生から高校生向けのコンピュータ室
図書館
料理・工作教室の開催
など

ほかにも、市内には多摩川ふれあい水族館、島市立昭和公園、国営昭和記念公園があり、休日のお出かけスポットには困りません。昭島市は自然と触れ合い、様々な行政サービスを受けながらじっくり子育てができる場所と言えます。

出典:昭島市|子育て世代包括支援センター
出典:昭島市|子ども家庭支援センター
出典:昭島市|児童センター

妊娠後の健康診査は公費負担で受診できる

子どもを授かった保護者は、妊娠届の提出時に「妊婦健康診査受診票」を受け取れます。この「妊婦健康診査受診票」を医療機関に提出すると、助成の範囲内で昭島市に受診料を負担してもらうことが可能です。

公費負担で受診できるのは、妊婦健康診査と妊婦歯科健康診査の2種類。それぞれの受診時期と回数の目安、診査内容は以下の通りです。

受診時期と回数の目安診査内容
妊婦健康診査妊娠初期から23週 
(4週間に1回)
妊娠24週から35週前後 
(2週間に1回)
妊娠36週から出産
(1週間に1回)
血圧測定
体重測定
尿検査
血液検査
超音波検査
NST
など
妊婦歯科健康診査妊娠期間中に1回受診可能
※受診時期は安定期(妊娠16週から31週未満)推奨
問診
歯科健診
結果説明

妊婦歯科健康診査は、昭島市が指定する歯科医療機関で受診する必要があります。どの歯科医院なら公費負担で受診できるか、あらかじめ把握しておきましょう。指定歯科医療機関は、昭島市の公式サイトに掲載されています。

出典:昭島市|妊婦健康診査
出典:昭島市|【令和5年度】妊婦歯科健康診査

産後ケア事業でストレスフリーな子育てを

昭島市では、生まれたての赤ちゃんとその保護者をサポートする事業を実施しています。子どもの健やかな成長を見守り、慣れない子育てに奮闘する家族を助けてくれるのは嬉しいですね。今回は、「こんにちは赤ちゃん訪問事業」と「産後ケア事業」について紹介します。

「こんにちは赤ちゃん訪問事業」は、生後4カ月までの赤ちゃんがいる家庭を、保健師か助産師が訪問する事業です。赤ちゃんの健康状態の確認、育児相談、昭島市の子育て支援の情報提供、誕生祝いの記念品の贈呈などを行います。

「産後ケア事業」は、主に出産後の妊婦さんをサポートする事業です。利用条件や事業内容は、以下の表の通りです。

利用条件以下の条件を全て満たしている方
生後4か月以内の赤ちゃんとその妊婦さん
昭島市内在住の方
心身の不調、育児への不安がある方
事業内容妊婦さんのケア(休養、こころのケア、体調確認など)
赤ちゃんのケア(成長の様子、体重の確認など)
育児サポート(育児相談、沐浴、授乳など)
実施方法訪問型
デイケア型
1泊2日型
利用時間訪問型:2時間以内
デイケア型:6時間以内
1泊2日型:1泊2日
利用料訪問型:500円/回
デイケア型:2,000円/回
1泊2日型:6,000円/回

「産後ケア事業」終了後も保健師にサポートを続けてもらえるので、ストレスを軽減しながら育児ができますね。「産後ケア事業」を利用するには、事前に保健福祉センター「あいぽっく」に相談のうえ、予約が必要です。

出典:昭島市|こんにちは赤ちゃん訪問事業
出典:昭島市|産後ケア事業 (訪問型・デイケア型・宿泊型)

妊娠・出産で最大10万円相当のギフトカードをプレゼント

昭島市では、「あきしま出産・子育て応援事業」の一環として、最大10万円相当のギフトカードをプレゼントしています。毎日何度も交換するオムツ、すぐに汚れてしまう子ども服など、子育ては何かと入用です。自治体から金銭的なサポートも受けられるのは嬉しいですね。

ほかにも、昭島市は「誕生祝記念品贈呈事業」と「ファーストバースデーあきしま事業」も実施しています。「誕生祝記念品贈呈事業」では、こんにちは赤ちゃん訪問事業の際に保健師・助産師が絵本を1冊プレゼント。まだ言葉がわからない赤ちゃんでも、目で見て・耳で聴いて楽しめる絵本を選んでいます。

「ファーストバースデーあきしま事業」は、1歳になる子どもがいる家庭へこども商品券を贈る事業です。こども商品券の取扱店で、育児用品などを購入できます。どのプレゼント事業も申請書もしくは出生通知票の記入と提出が求められるので、忘れないようにしましょう。

出典:昭島市|あきしま出産・子育て応援事業
出典:昭島市|誕生祝記念品贈呈事業
出典:昭島市|ファーストバースデーあきしま事業

子どもの健診と成長もきちんとサポート

子育てをしていると気になるのは、やはり子どもの成長。昭島市では、子どもの心身が健康に成長しているかを確認する健診を実施しています。まず紹介するのは、子どもの健康診査です。

受診時期の目安生後3~4か月
1歳6か月~2歳
(1歳6か月~1歳8か月の間での受診を推奨)
健診の内容身体測定、内科健診、管理栄養士・歯科衛生士による集団指導
※希望者には個別相談も実施
実施場所3から4か月児健康診査:健康福祉センター(あいぽっく)
1歳6か月児健康診査:各医療機関
備考3から4か月児健康診査の場合、子どもが生まれた月ごとに受診日が設定されている。

上記以外にも、運動や発達が気になる乳幼児を対象とした「乳幼児発達健康診査」も利用できます。乳幼児発達健康診査では、小児神経学の専門医師や作業療法士が健診を行います。子どもの発達について、相談することも可能です。乳幼児発達健康診査は、予約制で実施しています。

また、子どもの歯の健康維持も重要です。昭島市では、第1乳臼歯が生えてくる1歳6か月と、乳歯から永久歯へと生え変わる5歳を目安に、歯科健康診査も実施しています。昭島市の歯科健康診査の基本情報は、以下の通りです。

受診時期の目安原則満1歳6か月から1歳8か月
(やむを得ない事情がある場合は2歳未満まで受診可能)
5歳
健診の内容1歳6か月児歯科健康診査:歯の健診と相談、集団指導など
5歳児歯科健康診査:歯の健診と相談
※いずれも希望者には個別の歯みがき相談などを実施
実施場所1歳6か月児歯科健康診査:健康福祉センター(あいぽっく)
5歳児歯科健康診査:健康福祉センター(あいぽっく)
備考1歳6か月児歯科健康診査:子どもが生まれた月ごとに受診日が設定されている。
5歳児歯科健康診査:子どもが生まれた月ごとに申し込み受付期間が設定されている。

1歳6か月と5歳になったタイミング以外にも歯科検診が受けられる、「乳幼児歯科健康診査」も実施しています。乳幼児歯科健康診査の対象年齢は、1歳から3歳6か月です。

出典:昭島市|【令和5年度】1歳6か月児健康診査(内科)
出典:昭島市|【令和5年度】3から4か月児健康診査
出典:昭島市|【令和5年度】乳幼児発達健康診査
出典:昭島市|【令和5年度】1歳6か月児歯科健康診査
出典:昭島市|【令和5年度】5歳児歯科健康診査
出典:昭島市|【令和5年度】乳幼児歯科健康診査

子育てのノウハウを学べる教室・講座を実施

慣れない子育ては、誰だって不安を抱くものです。昭島市では、子育てのノウハウを学べる教室・講座をいくつも実施しています。不安や疑問を解消し、保護者として着実に成長していけますよ。昭島市で実施している教室・講座の一部を紹介します。

対象者内容
フレッシュママパパ学級昭島市内在住の妊婦とパートナー【妊娠・出産・産後の育児クラス】
妊娠中の体のトラブル、出産の経過、産後の生活、沐浴実習など
【歯科・栄養・心理クラス】
妊娠中の歯の健康、妊娠中の食生活、赤ちゃんの泣き、ママと産後の気持ちとパパの役割
はじめて赤ちゃんのための育児講座3から4か月の第1子と保護者ベビーマッサージ、産後ヨガ、アキシマエンシスの見学
離乳食講座【4か月から6か月児対象コース】
離乳食の進め方の講義、離乳食の作り方のデモンストレーション、離乳食見本の展示、試食
【9か月から12か月児対象コース】
講義、離乳食見本の展示、試食
初めての歯磨き教室8から11か月の子どもと保護者講話、模型を使った歯磨きの練習、歯の相談など

出典:昭島市|フレッシュママパパ学級
出典:昭島市|育児講座の紹介
出典:昭島市|離乳食講座
出典:昭島市|【令和5年度】初めての歯磨き教室

生後6ヶ月以内の子どもも利用可能 昭島市が提供している子どもの遊び場

昭島市内には、子育てひろばが7カ所点在しています。子育てひろばを利用できるのは0歳から3歳までの子どもと保護者で、絵本の読み聞かせ、歌あそび、季節ごとのイベントなどを行っています。子育て講座も開催しているため、保護者の学びの場にもなりますし、他の家庭と交流することも可能です。

子育てひろばによって設備や行事が異なるため、たまには行き先を変更するのもおすすめ。子育てひろばほりむこうではプレイルームのおもちゃで遊ぶほか、庭で親子体操をしたり砂場で砂遊びをしたりできます。子育てひろばなしのきでは、絵本・紙芝居・パネルシアターなどの読み聞かせをする「おたのしみ」を実施しています。

もちろん、生後間もない赤ちゃんも、子育てひろばを利用できます。各子育てひろばでは、生後6か月までの赤ちゃんとその保護者を対象とした「ベビータイム」を設けています。赤ちゃんとのふれあいや、保護者同士のおしゃべりを楽しめますよ。

出典:昭島市|子育てひろばのご案内
出典:昭島市|子育てひろばほりむこう
出典:昭島市|子育てひろばなしのき
出典:昭島市|生後6か月までの赤ちゃんとママが集う時間「ベビータイム」

保護者のリフレッシュと不測の事態に対応!昭島市で子ども預けられるサービス

子育てをしていると、どうしても保護者の疲れは溜まるもの。そんなときは、遠慮せず保育施設に子どもを預けてみましょう。たまには心身ともにリフレッシュして、少しだけ気持ちの余裕を作っておくと、育児に向き合いやすくなるでしょう。

昭島市で実施している子どもを預けられる事業は、保護者のリフレッシュだけでなく、病気・冠婚葬祭・急な仕事といった不測の事態にも対応しています。昭島市の預かり保育事業について、以下の表にまとめてみました。

事業内容対象者利用料
ちょこっと預かり保育子どもを預かり、保護者の1人の時間を作ってリフレッシュしてもらう昭島市内在住の、生後57日から3歳の子どもとその保護者1時間につき300~500円
※子どもの年齢により異なる
一時預かり保育保護者の病気・出産・仕事・リフレッシュ等のため、保育施設に通っていない子どもを預かる昭島市内在住の、保育施設に通っていない生後57日から就学前の子どもとその保護者時間単位:300~3,000円
月単位:月額3,000~30,000円
※利用時間・子どもの年齢により異なる
子どもトワイライトステイ事業保護者の仕事・勉強・病気などで帰宅が夜間になる場合、子どもを預かる昭島市内在住の、満1歳6か月から12歳(小学生)までの子どもとその保護者1日につき1,500円
※別途食事代は1人1食500円
ショートステイ一時的に育児ができなくなったとき、子どもを預かる
※利用日数は月7日以内
日中預かり:2,000円
1泊あたり:
3,500円
※別途食事代は1人1食500円
※表の作成のため一部省略した情報がございます。詳しくは昭島市公式サイトよりご確認ください。

出典:昭島市|ちょこっと預かり保育 子育てひろばほりむこう
出典:昭島市|一時預かり保育
出典:昭島市|子どもトワイライトステイ事業
出典:昭島市|ショートステイ

小学生が放課後を安全に過ごせる場所も提供

「子どもが小学校に入学したら働きたい」と考えている保護者は、少なくないのではないでしょうか。昭島市では小学生の放課後の居場所として、「学童クラブ」と「放課後子ども教室」を提供しています。

学童クラブは、保護者の仕事等で、放課後1人で過ごすしかない小学1~3年生を対象としています。夏休み期間を含む毎週月~土曜日まで、延長保育を利用すると午後7時まで預かってもらえます。申請書の提出が必要なうえ、入会スケジュールも決まっているので、確認を忘れないようにしましょう。

放課後子ども教室では、小学校の校庭などを利用し、子どもにとって安心・安全な場所を提供する事業です。学童クラブのような「保育」ではなく、原則として「見守り」を行うのが特徴。開設しているのは、学校がある日の放課後の、午後5時もしくは午後4時までです。

いずれにしても、学童クラブと放課後子ども教室では、自宅に保護者がいなくても子どもは安心・安全に過ごせます。学童クラブは枠が開いていないところが多めなので、受付が始まったらすぐに応募できるよう、準備を整えておくことをおすすめします。

出典:昭島市|学童クラブについて
出典:昭島市|学童クラブ空き状況一覧
出典:昭島市|放課後子ども教室

子育ての不安を放置しない!お悩み別に相談窓口を設置

子どもの体調や成長、発達など、子育ての悩みは尽きることがありません。保護者の不安や疑問を解消できるよう、昭島市では相談窓口を設置しています。お悩み別に相談窓口が分かれており、専門家と話ができるのが特徴です。ここでは、子育て中に昭島市で利用できる相談窓口の一例を紹介します。

相談できる内容対象者相談員
子育て相談子育て全般の悩み事0歳から18歳の子どもを持つ保護者保健師
保育士
など
子供の健康相談室子どもの体調面に関する悩み事
※電話相談での受付
-看護師
保健師
など
場合によっては小児科医師とも相談可能
教育・発達総合相談子どもの教育・発達の悩みや心配事
言葉をなかなか話せない
集団行動が苦手
落ち着きがない
進路相談
など
0歳から18歳の子ども本人およびその保護者臨床心理士
教職経験者
スクールソーシャルワーカー
など
※一部電話での事前予約が必要な相談窓口もあります。詳しくは昭島市公式サイトをご確認ください。

出典:昭島市|子育て相談
出典:昭島市|子どもの健康(東京都福祉保健局)
出典:昭島市|教育・発達総合相談

経済面からも子育てをサポート 昭島市の支援金・助成金

昭島市では、妊娠や出産、子育てに必要な資金のサポートも実施しています。令和5年4月1日より制度が変わり、よりサポートが手厚くなったものもありますよ。今回紹介するのは、出産育児一時金・子ども手当・子どもがいる家庭への医療費助成です。

対象者金額
出産育児一時金出産した国民健康保険に加入している被保険者
※妊娠85日以上であれば、死産・流産も対象とする
出生児1人につき50万円
※令和5年3月31日までの出産の場合は42万円
児童手当日本国内在住で、親等と同居している中学校修了前の児童児童1人につき5,000~15,000円
※子どもの年齢・兄弟の人数、親の所得などで金額が変わる
子どものいる家庭への医療費助成昭島市在住で、小学生から高校生までの子ども
※高校就学の有無は問わない
医療費の自己負担金が200円になる
※他の医療費助成制度と重複して利用することはできない
※重複する場合は、負担が少ないものを優先する

出典:昭島市|出産育児一時金の支給
出典:昭島市|児童手当
出典:昭島市|子どものいる家庭への医療費助成

気持ちに余裕を持ちながらのびのび子育てができる昭島市

都心部へのアクセスのしやすさと、豊かな自然を兼ね備えている昭島市。子育てでは、医療・講座・相談・子育てひろば・助成金など、様々な面からサポートを行っていることがわかりました。子どもの預かり事業をいくつも展開しているため、保護者も程よくリフレッシュしながら子育てができそうです。

気持ちの余裕を持ち、のびのびと丁寧に子どもを育てたい世帯にとって、昭島市は過ごしやすい街と言えるのではないでしょうか。

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